第22回 ハーマン桂子さん(新発田市)

乙川優三郎氏の「露の玉垣」の舞台となった越後新発田藩。その面影が残る新発田市で育ちました。

立教大学卒業後、結婚を機に渡米。日本語教師として派遣されたサンフランシスコにある法律事務所の日
本人弁護士さんの勧めでセントメリーズ・カレッジのパラリーガル・コースを修了。カリフォルニア州で
は当時シリコンバレーにあった米国セガ社法務部でバイリンバル・パラリーガルとして知的財産権と訴訟
関係の仕事を担当し、その後移ったバージニア州では知的財産権と会社・証券法のパラリーガルとしてレ
クレアー・ライアン法律事務所に勤務しました。現在はフリーランスのパラリーガル・翻訳者として、ワ
シントンDCエリアとニューヨークで訴訟や企業合併等の案件のアシストをしています。

ニューヨークには2010年秋に始まった法律事務所でのプロジェクトのために三ヶ月の予定で来たのです
が、一年半経った今も仕事が続いており、二年連続で新潟県人会の新年会に参加することができました。
ニューヨークは、物価が高いことを除けば、日本人が生活する上で必要なものがすべて手にはいる生活し
やすい街だと思います。また想像以上に緑が多く、街なかに住んでいても小鳥やキジバトの声で目を覚ま
すことがあるほどです。最近は歴史ある美しいビルやセントラルパークの四季折々の自然を見るのが楽し
くて、地下鉄ではなくバスを利用することが多くなりました。時間のある時は、セントラルパークを横切
って仕事から歩いて帰ることもあります。

趣味は水泳、ジャズ鑑賞。座右の銘は「人生、些事から成る」ですが、実際は、ニューヨークに来たこと
も含め、良い意味でも悪い意味でも「一寸先は闇」を地でいくような人生です。

記事: 新潟日報グローバルにいがた