2011年4月1日 東京新潟県人会会長からのお便り

海外の県人会の皆様へ

東京新潟県人会
会長 平 辰

東日本大震災の被災者救援の対応について

  3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9.0という世
界最大級の大地震、これまでに経験したことのない巨大津波、更には原子力発
電所における深刻な事故を惹き起こしました。その被害は、現在、死者・行方
不明が2万8千人、避難生活者が18万人を超え、1923年の関東大震災以来の大規
模な震災が生じたことから「東日本大震災」と呼称されております。
東京も震度4強の地震に襲われましたが、当会の会館ビルはおかげさまで格別
の被害はありませんでした。
海外の皆様には大変ご心配をおかけしておりますが、私どもに関してはご心
配はありませんので、よろしくお願いいたします。
地震発生以降の新潟県及び当会の対応について、要点のみご報告申しあげま
す。

1 新潟県の対応
(1) 避難生活者の受け入れ
津波等のため住宅を失った被害者が多数に及び、現地だけで対応困難な
ため、新潟県では早期に福島県等からの被災者を受け入れ、現在2万人近い
被災者が新潟県内の避難施設に収容され、地元住民の温かい支援を受けて
おります。
(2) 県民募金の勧奨
地震発生から3日後の3月14日、新潟県知事から県民に対し添付趣意書
のとおり義援金の募集を開始しました。期間は5月13日までです。

2 東京新潟県人会の対応
(1) 会館施設の開放
地震当日、上越新幹線の運休により新潟に帰ることができなくなった方々
はホテルがすべて満室で宿泊できず、依頼により14名を会館施設で一泊し
てもらいました。
(2) 役員・会員有志により、3月24日から28日までの5日間、毎日午後1時
から4時まで上野駅周辺で街頭募金活動を行いました。参加者は延べ
234人、募金額は5日間合計で約350万円。新潟県を通じ被災地に提供され
ます。また、首都圏における地区会・郷人会に対し、本年7月31日まで全力
を尽くして募金活動を行うよう依頼しました。募金は直接新潟県の指定口座
に振り込むか、当会を通じて新潟県から被災地に提供していただくか、いず
れかを選択してもらいます。